商工会議所会員向けの保険である「情報漏えい賠償責任保険」について、次年度募集分(2018年3月加入始期)よりサイバーリスクに対する補償部分が大幅に拡充されます。

 本保険は、2005年の個人情報保護法の全面施行に合わせ、商工会議所会員事業者の万が一の情報漏えい事故に備えるものとして、2004年からスタートしたもので、2017年10月現在、約1,700件の会員事業所が加入しています。

 昨今のサイバー攻撃の増加・攻撃手段の高度化、さらに2017年5月30日からの「改正個人情報保護法案」により、個人情報の取り扱いが5千人以下の企業も法の対象になるなど、今までにも増して、情報の取り扱いおよび漏えいリスクへの対応の必要性が高まってきています。

 こうしたリスク環境の変化を受け、当所では、2018年3月加入始期分から、従来の補償内容となる「スタンダードプラン」と補償内容を拡充した「プレミアムプラン」の2つのプランを提供いたします。

 「スタンダードプラン」では、情報漏えいの発生やそのおそれに起因する賠償損害や費用損害をカバー。サイバー攻撃に伴う各種費用の補償部分を拡充した「プレミアムプラン」では、情報漏えい、またはその恐れに加え、サイバー攻撃の調査や自社システムの復旧に関する費用も対象としており、幅広い補償内容となっています。保険適用地域も「スタンダードプラン」は日本国内に限定されていますが、「プレミアムプラン」では全世界となっています。

 また、IT業務も行う事業者を手厚く補償するオプションとして、「IT業務特約」を新設。IT業務の遂行に起因する他人の業務阻害などの損害を補償することができます。

 本保険は、商工会議所会員向けに20%の団体割引(※事業所のセキュリティ状況によっては最大68%まで割引可)が適用されており、中小企業が割安な保険料でご加入いただけます。

 2018年3月加入始期分の募集期間は、2017年11月1日から12月31日になります(2018年4月以降の保険始期分については、2018年1月1日以降、随時受付)。